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2021/07/14

 14日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比109円安の2万8608円だった。前日の米株安を受けて売り先行の展開に。直近2日間で800円近く上げていた反動もあって一時は200円超えの下落場面もあった。一方、売り一巡後は下げ幅を半分程度に縮めるなど底堅いところも見せている。東証1部の出来高は10億株の大台を下回ったままで実需回復はまだ見られないが、売り物がこの水準では減少しており、2万9000円台へ向けた足場固めが進んでいる様子。

 昨日の米国市場は航空機ボーイングの急落が響きダウ平均は3日ぶりに反落した。この日ボーイングの機体の一部で問題が見つかり同社株が急落。1社でダウ平均を65ドルも押し下げた。また、4−6月決算を発表した大手金融株が材料出尽くし感から売られたことも影響したようだ。前日まで主要3指数が揃って最高値を更新していたこともあって、目先筋による手じまい売りが広がってしまった。過熱感があったため一部ではちょうどいい押し目との声も聞かれる。

 さて、東京市場はここまで急ピッチに戻してきた反動から本日は買い一服の状態に。国内外に目立った材料もなく整理売りをこなす微調整の1日となった。今晩のFRB議長の議会証言を見極めたいとする雰囲気もあり、朝方の売り一巡後は動意を欠いたまま推移した。東証2部指数とジャスダック平均はザラバベースで年初来高値を更新しており、中小型株の基調は依然として上向き維持している。