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2020/06/17

 17日の市場は日経平均が反落。終値は前日比126円安の2万2455円だった。前日に1000円を超す大きな上げを演じた反動があったほか、時間外取引で米株先物が軟調に推移していたことが影響した。米国でコロナウイルスの感染が再び拡大している懸念から買い手も少し慎重になっている様子。北朝鮮問題が再び出ているがこちらを材料視する向きはいなかった。

 昨日の米国市場は小売売上高の急増で景気回復期待が強まりダウ平均は3日続伸した。朝方発表の5月の小売売上高が過去最大の伸びとなり事前予想を倍以上も上回った。また、米政権が新たに1兆ドル規模のインフラ投資を検討しているとの報道も投資家心理を後押し。ダウ平均の上げ幅は一時800ドルを超える場面まであった。ただ、感染第2波への警戒は残り上げ幅をやや縮小して引けている。

 さて、東京市場は昨日に上げ過ぎた反動もあって序盤は売りが先行。日経平均は一時260円ほどの下げ幅となった。売り一巡後は個人などの押し目買いに支えられてじわじわと下げ幅を縮小。米国の消費の回復やトランプ政権によるインフラ投資計画への期待などが下支え要因となった。国内でも新興株が堅調に推移。相場を一方向に売りを急ぐ展開にはならなかった。ここ数日、東京時間中に世界的に相場が動くことが多かったが、この日の取引では目立った材料も出ず、後半相場はもみ合いが続いていた。相場は現水準で落ち着きつつある。