2022/08/19
19日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比11円安の2万8930円だった。朝方は前日の米株高の流れを受けて200円を超える上げでスタート。円相場が1ドル=136円台に入ったことも好感され輸出関連株にも買いが広がった。買い一巡後は2万9000円という株価水準が意識されて小口の手じまい売りに押される展開。週末ということで動きが取りにくいこともあったようだ。時間外取引の米株先物が軟調に推移し後場は小幅のマイナス圏に落ちて膠着した。昨日の米国市場は利上げペースの減速期待からダウ平均は小反発した。前日に発表された7月のFOMC議事要旨で「利上げペースをいずれ落とす」との内容があり、当局の過度なタカ派スタンスの和らぎが好感された。ただ、市場はこの1カ月程度かなりのペースで上げてきており短期的な過熱感も意識されている。ダウ平均は一時マイナス圏に落ちるなど上値は少し重くなっているようだ。原油安、長期金利の低下も足元で一服しており新鮮な材料は目先乏しくなっている。
さて、東京市場は高値警戒感がありながらも円安、米株高などに支えられて下値は安定している状態。目立った悪材料が不在のため売り込む向きは極端に減っている。日経平均の予想PERは13倍超まで上昇してきたものの、1月の2万9000円辺りの時よりまだ低く評価の余地はあるだろう。来週は2万9000円を目指した堅調な地合いを継続しそうだ。