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2023/02/03

 3日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比107円高の2万7509円で、昨年12月16日以来の水準まで戻してきた。昨日の米国市場でハイテク株が大幅高となったことが好感されて指数では日経平均の上昇が際立つ展開となった。米国では半導体関連株も上げたほか、日本では前日に今期の連結純利益予想を上方修正したソニーも大幅高となり心理的にプラスに働いている。円高があまり進んでいないことも追い風となった模様。

 昨日の米国市場はダウ平均は小反落したもののナスダック指数は大幅続伸した。FOMC後の会見でFRB議長がインフレ鈍化にたびたび言及したことが早期の利上げ停止観測につながり長期金利が急低下。金利に敏感なハイテク株が大きく買われてナスダック指数は3%を超える大幅高となった。一方、これまで堅調だったディフェンシブ銘柄から資金が成長株へ戻る格好となりダウ平均は小幅安へ。S&P500種は上げたが上昇率はナスダックの半分以下だった。

 さて、東京市場は米国の利上げ停止観測の強まりやハイテク株高に乗って、日経平均が2万7500円の心理的なカベを上抜ける強い相場となっている。現時点で利上げが止まれば景気が腰折れする可能性が後退するため、日経平均も春相場で昨年11月高値2万8000円台半ばまでは展望できるかもしれない。一方で円安という追い風は吹かなくなり、目先は2万8000円辺りが次のカベとなりそうだ。