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2022/12/06

 6日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比65円高の2万7885円だった。昨日の米国株が大きく下げことを受けて序盤に120円ほど売られる出だしとなったが、売り一巡後は早々にプラス圏へ切り返すなど底堅いところを見せている。米国で金融引き締め長期化観測が出たため円安が進行。これがプラスに働いたようである。中国で新型コロナの規制緩和が行われ、中国株が上げていることも追い風となったようだ。

 昨日の米国市場は強めの経済指標の発表を受けてダウ平均は大幅反落した。この日発表された11月のISM非製造業景況感指数が事前予想を上回る強いものとなったため、米国の金融引き締め局面が長引くとの見方から幅広い銘柄に売りが出た。先日の雇用統計でも賃金の伸びが確認されており、雇用コストインフレへの警戒からダウ平均の下げは一時600ドルに迫る場面も。ハイテク株の多いナスダック指数は2%近い下落率となっている。

 さて、東京市場は米株安にもかかわらず、円安と中国株高に支えられて日経平均が続伸する1日となった。相変わらず外部要因頼みではあるが、日経平均がちょうど75日移動平均線(2万7623円)から反発に転じ始めたことで、同線が強めのサポートラインとなったことが確認された。PER面で見ても現在は12倍台という割安感で下値余地は乏しいものと判断できる。