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2020/06/26

 26日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比252円高の2万2512円だった。前日の米株高を受けて買いが先行。その後も3月期末の配当金の再投資などで需給は安定。じわじわと上げ幅を広げていった。外国人や国内機関投資家の動きは鈍かったが、IPO人気などで個人の買い意欲は増しており、週末にもかかわらず指数は事前予想よりも高い水準で取引を終えている。

 昨日の米国市場は金融規制緩和策を受けてダウ平均は大幅反発した。米金融当局が2008年に導入した金融規制の一部を緩和。これにより金融機関の収益拡大余地が生まれ金融株中心に買い進まれた。一方、新型コロナ感染拡大が止まらずダウ平均は朝方に200ドルほど下げる場面も。こちらは株価上昇の抑制要因となるだけにしばらくは相場の重荷となるだろう。

 さて、東京市場は米株高に引っ張られて日経平均が反発。東証1部の出来高は昨日よりも減少したが、売り物が薄く2万2500円辺りまではすんなり戻せる状態だ。しかし、外国人の現物株売りが続いておりここからの上値はやや重そう。今週は結局2万2500円を挟んでもみ合うような1週間となった。本日は新興市場も週末とあって利食い売りに押され下げている。個人の短期資金が中心で、ここから先の持続的な上昇には多少なりとも疑問を持った方がよさそうだ。来週も引き続き個別株ベースで指数は上がりにくい展開となるだろう。