2021/02/03
3日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比284円高の2万8646円だった。米株高を受けて買い先行の出だし。その後は米政権が目指す約2兆ドルの追加経済対策に関し、民主党が財政調整法を使って単独で成立させる方法を探っていると伝わり、経済対策の早期実現を期待する買いが膨らんだ。この日はジャスダックなど新興市場も買われ全体の出来高も増えるなど安定した株高に。日経平均は10日移動平均線(2万8435円)を超え基調回復を鮮明にしている。昨日の米国市場は個人投資家による投機的取引の一段の過熱が抑えられたことでダウ平均は大幅続伸した。ゲームストップ株など個人投資家の投機買いの対象となっていた銘柄群がこの日も大幅続落。投機熱の鎮静化で想定外の波乱が起きる懸念が遠のいた。追加経済対策への期待も続き景気敏感株を中心にリスクオンの状態が戻っている。長期金利の上昇や原油先物(WTI)高も好感されて経済正常化を織り込む動きとなっている。
さて、東京市場は日経平均が1月末の急落分をあっという間に埋めてしまい完全に調整一巡の動きとなっている。チャート面では先月27日〜28日に空けた窓上限(2万8542円)を埋めて上昇転換の流れを示唆。トピックスはより強い戻りを見せており全体の底上げ的な上昇が再稼働しているようだ。いったんふるい落としてきただけに2万9000円は先月より捉えやすい。新型コロナの感染者数減少もあって2月相場も安定した基調を続けそうだ。