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2023/02/22

 22日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比368円安の2万7104円で、先月23日以来、約1カ月ぶりの安値となってしまった。前日の米株安で売りが先行。開始から200円近い下げとなってしまい、その後もリスク回避の売りが続き一時は400円を超える下げを演じてしまった。米国で利上げ継続観測が台頭し成長株中心に売られる状況。ロシアとの関係を巡り米中の対立が激化するとの見方も生まれ上海株が下落していることもマイナス材料となっている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は大幅反落。昨年12月中旬以来の規模の下げとなった。米国の強い経済指標を受けて利上げ局面の長期化観測が生まれ幅広い銘柄に売りが出た。長期金利は昨年11月以来の水準まで一時上昇。沈静化しかかっていたインフレ・利上げへの警戒が再び市場を覆い始めている。この日発表された大手小売の決算が悪く業績の先行き不透明感も売り材料となってしまった。ナスダック指数も大きく下げてこちらは3日続落となっている。

 さて、東京市場はさすがに米株安には耐えらず本日は連れ安する展開。ただ、円安基調が保たれているため下落率は米国株の半分程度におさまっている。25日線(2万7376円)や75日線(2万7297円)は下回ってしまったが、下値は2万7000円台をキープしており米株安の割にはまだ底堅い。トピックスに至っては25日線辺りで下げ止まっており全体の基調はかろうじて維持されている。