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2020/04/07

 7日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比373円高の1万8950円だった。前日の欧米の株高を受けて買い先行の展開に。緊急事態宣言による経済へのダメージは気になるが、過去最大ともされる経済対策が支えとなって株高が持続した。しかし、1万9000円台では戻り売り圧力が強くここから上は厳しい様子。戻り売りをこなすにはさらなる材料が欲しいところだ。

 昨日の米国市場は世界的な新型肺炎の感染拡大鈍化傾向を受けてダウ平均は急反発した。1600ドルを超える上げ幅で3月13日以来の水準まで値を戻している。もっとも感染者数の推移は依然として高水準で予断は許さない。封鎖措置長期化も十分に想定され、リバウンド高はあっても持続的な上昇局面に移行する可能性は低い状況だ。

 さて、東京市場は欧米の株高に乗って日経平均が3日続伸。依然として売り方の買い戻しが中心だが1万8000円台における下値の堅さ動きを急がせたようである。日経平均もトピックスも上値抵抗線である25日移動平均線を超えており、短期的ではあるが急落トレンドから脱しつつあるようだ。本日は政府から非常事態宣言が発令される見通し。事前のくだりが長かったのである程度織り込み済みだが、セットとなる大型経済対策の織り込みも早く終わりそうなので、日経平均は戻っても1万9000円台のどこかであろう。