2022/10/14
14日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反発。終値は前日比853円高の2万7090円で4日ぶりに大台を回復した。前日の米国株が大幅高した流れを受けて400円近い上げでスタート。その後も売り方の買い戻しを交えて買い進まれ、中頃には2万7000円台を回復。米国同様に目先のインフレはいったん織り込み済となり、そのインフレ率もピークに差し掛かっているとの認識が広がった。インフレ率も金利も高止まりはするだろうが、今日の動きでややアク抜けした感はある。昨日の米国市場は長期金利上昇一服を受けてダウ平均が大幅反発した。注目された9月の消費者物価指数が事前予想を上回ったことで売りが先行。午前は500ドルを超える大きな下げとなった。一方、一時4%の大台(14年ぶり)に乗せた長期金利が3.9%台に落ちてきたことで利上げを織り込む動きは目先的にいったん終了。株式を買い戻す動きが活発化しダウ平均は一転して一時950ドル高まで急回復した。下値波乱の動きによって米国株は目先の底が入ったようだ。
さて、東京市場は日経平均が大幅高を演じ目先の下値を確認。足元の米国のインフレ率を織り込み徐々に金利、インフレへの耐性を見せ始めている。テクニカル的には上値25日移動平均線(2万7148円)、200日移動平均線(2万7266円)、75日移動平均線(2万7464円)が迫っているため、週明けの相場は上昇の勢いが徐々に鈍ってくるだろう。