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2023/04/17

 週明けの市場は日経平均が7日続伸。終値は前週末比21円高の2万8514円だった。前週末の米国株は反落したが円安進行によって日経平均は序盤に100円高と好反応を示した。その後は約1カ月ぶりの高値ということで戻り売りに押され、10時以降は小幅ながらもマイナス圏に落ちる場面があった。しかし、市場の押し目買い意欲は強く終盤には再びプラスへ戻している。日経平均は昨年7月以来の7連騰で、3月9日高値(2万8734円)を目指す流れに変わりはないだろう。

 前週末の米国市場は利上げ継続懸念の浮上でダウ平均は反落した。朝方にFRBの理事が一段の利上げに前向きな発言をしたことで、金融引き締め長期化による景気への負荷から幅広い銘柄に売りが出てしまった。最近は消費者物価指数など各種インフレ指標が落ち着きを見せていただけに市場はやや失望的な反応をしてしまったようだ。この日発表された3月の小売売上高もふるわず、約2カ月ぶり高値圏にあったダウ平均は目先筋の売りで反落しやすくなっていた。

 さて、東京市場は高値圏で米株安に遭いながらも下値が極めて安定している好需給相場を継続中。直近まで人気のあった商社株が売られる半面、円安でトヨタなど自動車株が買われ、銀行株にも買いが入るなど市場から資金は逃げていない。15日に首相の演説会場で爆発物が投げ込まれた事件については目立った反応はなかった。先週に急騰したファーストリの反落がなければもう少し上げていた内容だ。