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2022/09/27

 27日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比140円高の2万6571円だった。前日の米国株は続落したが前もってそれを織り込んでいた(722円安)ため買い戻しが先行する展開。日経平均は一時250円近い戻りを見せていたが、依然として情勢が不透明なため積極的な買いはほとんど入らなかった。今週は9月末の配当取り(28日まで)の買いが期待でき、明日も多少なりとも持ち直す動きが予想される。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は5日続落し連日で年初来安値を更新した。欧米などの利上げ姿勢の強さから米長期金利が上昇。2010年4月以来約12年ぶりの水準に達したことが嫌気されてこの日も売りが広がった。英国の大規模減税発表を受けて通貨ポンドが急落(対ドルで最安値)したこともネガティブ要因となっている。米国にとってはドル高も重荷となっており四面楚歌の状態。この日はS&P500種も年初来安値を更新している。

 さて、東京市場は昨日の下げが大きかったこともあり本日はリバウンドに入る展開となっている。欧米の利上げや高まる景気後退への懸念から実需が戻るような雰囲気ではないが、ひとまず急落相場にブレーキがかかったことは事実であろう。ケイ線的には底打ちを示唆するものはまだないが、5〜7月の安値ゾーン(2万5500円〜6000円辺り)に入れば、いったんは逆張り買いの好機となりそうだ。