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2022/08/10

 10日の市場は日経平均が続落。終値は前日比180円安の2万7819円だった。前日の米ハイテク株安の流れを受けて序盤は270円安と売り込まれたが、売り一巡後は徐々に下げ渋るなど、悪いなりに下値の強さが感じられる。明日が「山の日」の祝日で、さらに7月の米消費者物価指数発表も控えていることから後場はほとんど動きが見られなかった。目先2万8000円台をキープし切れなかったが天井形成といった様子は感じられない。

 昨日の米国市場は半導体大手企業の業績予想引き下げが響きダウ平均は3日ぶりに反落した。半導体のマイクロンテクノロジーが6−8月業績とそれ以降の売上高見通しを引き下げたことがハイテク株、半導体株売りを呼んでしまった。食品や薬品などディフェンシブ銘柄に買いが入りダウ平均の下げは限定的だったが、ハイテク株の下げが大きくナスダック指数は3日続落してしまった。米国ではインテル、エヌビディアなど半導体関連の業績が伸び悩んでいる。

 さて、東京市場は本日も米ハイテク株安に足を引っ張られて続落する展開。国内的には内閣改造の材料がありながらも市場はほぼ無関心の状態で、完全に海外情勢が相場を動かす主動力となっている。日経平均のPERは12倍台後半で依然割安感があるものの、主力投資家が夏休みなどで不在のため方向感は出にくいようだ。来週前半にかけてお盆休みとなり開店休業状態は続きそうだ。