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2020/07/21

 21日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比166円高の2万2884円だった。英製薬大手による新型コロナワクチン開発の進展や、EUが復興基金(約90兆円規模)で合意との報道を好感した買いが広がった。前日の米ハイテク株高も投資家心理を強気にさせた模様。東京都の新規感染者が230人程度と11時前に伝わり一時は伸びを欠いたが、最多更新しなかったことで後場から再び買いが優勢となった。

 昨日の米国市場はハイテク株高に支えられてダウ平均は小幅ながらも3日ぶりに反発した。新型コロナの感染拡大から序盤はマイナス圏での動きとなったが、好決算が見込まれるマイクロソフト社の急騰を受けてプラス圏へと戻してきた。アマゾンやアップルの上げもあってハイテク株の多いナスダック指数は2%以上の上昇を記録。6日ぶりに過去最高値を更新している。

 さて、東京市場は新型コロナワクチン開発期待や米ハイテク株高に支えられて日経平均が続伸。2万3000円の大台が再び視野に入ってきた。欧州で復興基金という巨額の財政措置が決まり、米国でも再度100兆円規模の追加財政支出が検討されていることから景況の底割れリスクが大きく後退している。足元で新型コロナの感染者が拡大している厳しい状況に変わりはないが、今のところ金融・財政政策がうまく機能しているといえるだろう。現状なら4−6月決算も無難に乗り越えそうなムードにある。