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2020/07/15

 15日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比358円高の2万2945円で、先月10日以来、1カ月ぶりの高値となった。昨日の米株高や米バイオ製薬のモデルナが開発中のワクチンで進展があったことが買い材料に。中頃に日銀金融政策会合の結果が伝わったが、こちらは事前予想の範囲内で材料視されず。米株高でリスク選考の地合に傾いており、三角もち合い上放れの流れとなりつつある。

 昨日の米国市場は出遅れていた景気敏感株を買う動きが強まりダウ平均は大幅続伸した。新型コロナの感染拡大が勢いを増しているなか、投資家の強気姿勢は変わらず、まるでここまでの感染拡大は想定通りと言わんばかりの買い方である。FRBが大規模な資産購入を継続させるべきと述べたことがきっかけとなったとの見方もある。4−6月決算に対する過度な楽観も背景にはある模様。

 さて、東京市場は米株高にけん引されて大幅反発。米企業の治験で45人の被験者全員に抗体が確認されたと同社が発表し、経済活動が本格的に再開できるとの期待が高まった。トランプ米大統領が中国への制裁が可能となる香港自治法に署名したほか、中国上海株が一時2%下落したことなどマイナス材料もあったが、本日はワクチンが中心となり影響はなかったようである。もっとも買い材料は国内にはなく全て米国頼みの状態。外国人の買いもヘッジファンドなどの短期先物買いに偏っており、上昇が長続きしないパターンが多いのは注意だ。