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2023/07/05

 5日の市場は日経平均が続落。終値は前日比83円安の3万3338円だった。昨日の米国市場は独立記念日のため休場。代わって注目された欧州市場も米国休場の影響で手がかり材料なく、独、英ともに小幅続落している。基本的に欧米の利上げ継続への懸念が値動きを重くさせているようだ。東京市場はそんな外部環境や、7月上旬のETFの分配金捻出売りへの警戒感などから売りが先行。開始10分過ぎには381円安(3万3041円)まで下値を広げるやや荒れた出だしとなっていた。一方、下値が3万3000円という心理的な節目を下回らなかったことからその後は買い戻しが入り、日経平均はマイナス圏ながらも下値安定的な値動きに移行している。トピックスは一時プラス圏に入るなど全体としてはより基調の強さを感じられる内容だ。6月の国内既存店売上高が7カ月ぶりに前年同月比マイナスとなったファーストリが急落しており、この1社で日経平均を90円も押し下げている。これがなければ指数はプラスだったかもしれない。

 個別では子会社の楽天証券の上場申請が伝えられた楽天だが、きのう、今日の値上がりはわずかで市場の反応はいまひとつ。財務改善はまだ遠いようである。一方、半導体人気でアドテストが年初来高値を更新。三菱電、スズキ、東京精密などの製造業にも年初来高値銘柄が続出している。また、昨日に急落した第一三共は底打ち的な反発へ。