2023/08/30
30日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比106円高の3万2333円で、今月10日以来の水準まで回復してきた。前日の米株高によって日経平均は200円近い上げ幅でスタート。米国でハイテク株が高かったことや、中国株の上昇も手伝って前引け頃には300円を超える上げ幅となった。日米で長期金利が目先のピークを打った安心感もあるようだ。一方、後場の大半はダレた動きで、心理的な節目である3万2500円に達したことでやや勢いを失っている。昨日の米国市場は雇用指標の発表を受けてダウ平均は3日続伸した。この日発表された7月の雇用動態調査が労働市場の過熱感の和らぎを示したことで、FRBによる追加利上げ観測が後退した。長期金利が低下してダウ平均の上げ幅が300ドルを超える場面もあった。今週は米国で雇用関連指標の発表が続くため、このような雇用コストインフレを抑える指標は期待を呼ぶものとなっている。米主要指数では金利に敏感なナスダック指数が一番の上昇率となっている。
さて、東京市場は外部環境の一段の改善を受けて日経平均が3連騰。チャート上の上値抵抗線であった25日移動平均線(3万2262円)を窓空けでクリアしてきた。上場全銘柄で算出される指数トピックスはさらに進んだ回復を示しており、8月1日につけた年初来高値まであと少しという位置までつけている。ただ、ともに日足は陰線となって、この水準からは慎重になっている面も覗かせている。