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2022/06/13

 週明けの市場は日経平均が大幅続落。終値は前週末比836円安の2万6987円で、先月27日以来、半月ぶりの安値となってしまった。止まらないインフレを嫌気して急落した米国株の流れを受けて寄り付きから500円を超える下げでスタート。その後も時間外取引の米株先物の下げに合わせて下げ幅を拡大。最終的には2万7000円の大台も割り込んで取引を終えた。1ドル=135円という20年ぶり円安も今日の流れを変えるには至らなかった。

 前週末の米国市場は消費者物価指数の想定外の伸びを嫌気してダウ平均は大幅に3日続落した。この日発表された5月の消費者物価指数は前月より物価高が加速。インフレのピークアウトを想定していた市場の意に反する結果となってしまった。これによりFRBが秋以降もハイペースな利上げを進めるとの見方が強まり全面安商状に。6月の消費者態度指数が2カ月連続で低下したことも追い打ちをかけている。米国株は改めてインフレを織り込む調整局面へと移行してしまった。

 さて、東京市場は改めて世界的なエネルギーや資源・食料品高を織り込む軟調相場を強いられている。長期化するウクライナ情勢を見ると今冬までエネルギーを中心としたインフレは続きそうで、まだマイナス面を織り込む余地はあるものと思われる。日経平均はとりあえず下値75日移動平均線(2万6856円)辺りで止まったが、足元の情勢ではまだ底打ちとはなりにくいものと思われる。