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2022/04/14

 14日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比328円高の2万7172円で、6日ぶりに2万7000円の大台を回復した。前日の米株高や米長期金利の低下を受けて買い先行の展開に。その後も昨日に一時1ドル=126円台をつけた円安の流れを好感した買いが輸出株や日経平均採用の値ガサ株に入り指数をぐんぐん押し上げた。日経平均偏重の上昇となったが25日移動平均線(2万7036円)を上回ったことで短期的な底打ち感が出ている。

 昨日の米国市場は主要企業の1−3月決算への期待感からダウ平均は3日ぶりに反発した。前日の終値が1カ月ぶりの安値となっており、値頃感による買いも入りやすかったようである。この日は長期金利が下落し急ピッチな金利上昇懸念が後退。これから始まる主要企業の1−3月決算に対する期待もあって幅広く押し目買いが入った。金利低下でハイテク株の多いナスダック指数は4日ぶりに大幅反発している。

 さて、東京市場はきのう、今日と日経平均が大きく跳ねるやや想定外の上昇を演じている。本日は日経平均先物への買いも目立ち、目先のインフレ率のピークアウトや利上げの部分的な織り込みを完了させた雰囲気もある。ただ、インフレによる内需株のダメージや円安による輸入企業の収益圧迫もあり、実需の本格回復はまだ見込めない状況だろう。