2021/12/07
7日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比528円高の2万8455円で、先月26日以来の水準を回復した。前日の米株大幅高で安心感が広がり朝から買いが活発化。2万8000円を超えたことで売り方の買い戻しも入り、上げ幅を一気に700円近くまで拡大した。7日続落して日経平均の足を引っ張っていたSBGが8%の上昇していることも指数の上げに貢献している。時間外取引の米株先物高や中国の11月の貿易統計の改善などこの日は買い材料が多かった。昨日の米国市場は新型コロナ変異株オミクロンに対する過度な懸念が和らぎダウ平均は今年一番の上げ幅を記録した。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長がオミクロン株について、まだ不明な点が多いものの重症化の度合いはそれほど高くないとの見解を示したことが買い材料に。中国人民銀が預金準備率引き下げを発表したことも後押し材料となった。米国株は金融引き締め前倒しやオミクロン株で下げていただけに、リバウンド狙いの買いも入りやすくなっていた。
さて、東京市場は日経平均が久々に反発らしい反発を見せ、短期的なオミクロンショックをひとまず吸収した格好に。今のところ重症化の兆候は見えないため売り方も一段と売り込みにくくなっていた。この反発で2万7500円台の下値は目先の底値になった感がある。トピックスは7日ぶりに200日移動平均線を超えて、市場全体としても短期的な底を打った形となっている。