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2020/06/01

 6月最初の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前週末比184円高の2万2062円で、2月26日以来、約3カ月ぶりに2万2000円の大台を回復した。米中対立の警戒感が少し和らいだことと、国内の経済活動が一段と回復するとの期待感から買いが広がった。中国などアジア株が大きく上げたこともプラスに働いている様子。

 前週末の米国市場は米中対立の懸念から売りが出てダウ平均は小幅続落した。トランプ大統領による中国への制裁措置が厳しいものになるとの観測から一時300ドルほど下げる場面があったが、実際は貿易問題にまで踏み込まなかったことから後半相場は買い戻されて引けている。ナスダック指数やS&P500種は続伸するなど基調はなお強い。

 さて、東京市場は今週も強気との見方が優勢のようで買いが先行する展開に。東京都は新型コロナウイルスの感染状況が収束してきたとして1日から幅広い業種で休業要請を解除。国内経済の中心地での経済活動の再開で、景気が底入れに向かうとの受け止めが広がった。中国上海株や香港ハンセン指数が大幅高となっていることも安心感につながり一時は300円近く値上がりする場面も。高値警戒感からその後はやや伸び悩んだが、日経平均は2万2000円の大台に乗せており、なお先高ムードを保っている。