2023/12/28
28日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比141円安の3万3539円っだった。前日の米国株は高かったものの、米長期金利低下で派生した円高・ドル安が影響してマイナスの展開に。昨日に急伸した反動や、本日が12月決算の権利落ち日に当たることもあって一時は270円安(3万3411円)まで売られる場面があった。もっとも、下値は昨日に空けた窓下限(3万3414円)を埋めた辺りで下げ渋り。下値ポイントではしっかりと押し目買いが入る強さがある。昨日の米国市場は引き続き来年の利下げ観測が支えとなってダウ平均は5日ぶりに最高値を更新した。米国では11月以降、インフレの鈍化を示す経済指標が相次いでいる。一方で、足元の景気指標や企業業績はある程度の堅調さを維持しており、長期金利が下がった分だけ株式の魅力が高まっている。市場は高値警戒感もあって一気呵成に上げるほどではないが、来年の株高を先取りするように着々と買いが入り続けている。ナスダック指数も4日続伸と物色内容のバランスも取れている。
さて、東京市場は米株高よりも1ドル=141円台に入った円高が響き日経平均は反落へ。受け渡し日ベースで実質2024年相場入りとなったが高値警戒感もあって買い方は冷静に対応している様子。本日は12月の配当権利落ちで落ち分50円ほど日経平均は下押しされている。それを加味すれば実質は90円安で済んでいる。新年にかけて押し目いスタンスが有効のようだ。