2020/12/01
12月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比353円高の2万6787円で、1991年4月以来の高値となった。前日の米国株は下落したがそれは昨日に織り込み済みで、11月の株高の勢いやワクチンが早期に利用されるとの期待感が勝り買いが先行した。売り方の買い戻しや一部ファンドの実需買いが入り上げ幅は一時400円を超える場面も。日経平均は再び2万7000円を目指す動きとなっている。昨日の米国市場は米中関係の悪化懸念が再燃してダウ平均は反落した。もともと相場が最高値圏にあってかつ月末ということで目先筋の利食い売りが出やすい状況でもあった。11月のダウ平均は月間で約12%も上昇し1987年1月以来の大きさを記録している。トランプ政権が中国半導体受託生産大手4社を株式取得の制限対象リストに加える見通しと報じられ、米中関係の悪化懸念が再燃し売りを誘ったようだ。もっとも下値では押し目買いも多かった。
さて、東京市場は中国上海株や時間外取引の米株先物の上昇を受けて序盤から買い進まれる展開に。円高一服や昨日のMSCI指数銘柄入れ替えに伴う機械的な売りも終わり、再び先物を中心とした需給主導の相場へ戻している。明日以降は日経平均が2万7000円を意識した動きに入ってこようが、遅かれ早かれ今の状況ではここを達成させないことには終わらない雰囲気が強く伝わってくる。