2023/07/07
7日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比384円安の3万2388円で先月9日以来の安値となった。前日の米株安や米長期金利の上昇が嫌気されて朝から幅広く売られる展開。開始15分で日経平均は450円も下げる場面があった。売り一巡後は値頃感からの買いで買い戻されマイナス圏ながらも落ち着いた動きに。しかし、ETF分配金拠出に伴う換金売りが続き、終盤はアジア株安も手伝って再び下げ幅を広げている。昨日の米国市場は長期金利の急上昇を受けてダウ平均は続落した。この日発表された6月の全米雇用リポートで雇用者が大きく増加したことがインフレを想起させた。7日発表の雇用統計への警戒感も働き米2年物金利は16年ぶり高水準へと達している。これによりダウ平均の下げは一時500ドルを超えるなど株式はほぼ全面安の状態。ただ、金利上昇にもかかわらずハイテク株の多いナスダック指数の下落率はダウ平均ほどではなく、まだ質的な強さを持っている様子もうかがわせる。
さて、東京市場は欧州の利上げ長期化に加え米国でも同様の流れが出てきていることが相場の重荷に。米金利上昇で円安が進まなかったこともあってこの日は様子見に徹した面もある。テクニカル的には2日連続で25日移動平均線(3万2944円)を下回っており、ここがサポートラインとして機能しにくくなっている様子がうかがえる。