2023/11/21
21日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比33円安の3万3354円だった。前日の米株高を受けて開始早々は70円高と反発していたが、昨日同様、日経平均には高値警戒感があるようで、その後はダレてしまい前日終値近辺でもみ合う展開となった。円相場が1ドル=147円台前半まで一時上昇するなど円安トレンドが目先ピークアウトしていることも響いた様子。一方、中国などアジア株が堅調で下値も堅い。相場環境的には株式有利を維持している。昨日の米国市場は個別主力株の上昇が支えとなってダウ平均は続伸。8月中旬以来の高値となった。この日、マイクロソフトが出資先であるオープンAIのCEOを解任されたアルトマン氏をAI研究チームに迎え入れると発表。同社株がこれを受けて上場来最高値を更新し指数をけん引した。また、投資判断引き上げのあったボーイングが5%近く上昇したこともプラスに働いている。ハイテク株の多いナスダック指数は5日続伸して今年7月下旬以来の高値を示現している。
さて、東京市場は昨日の高値で目先の上げは一服したような流れだが、1株当たりの利益が足元の決算で増額されているため、業績相場としての底堅さがしっかりと発揮されている。上値は警戒感から重いが下値にはしっかりと買いが入っており、時間次第で3万4000円の大台を目指す状況に変わりはない。チャート面では75日移動平均線の上向き転換も明確で押し目買い基調に変わりはない。