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2023/12/04

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比200円安の3万3231円だった。米国株は上昇したものの円相場が1ドル=146円台前半まで一時急伸したことが嫌気されて序盤は400円ほど下げる荒れた展開となった。一方、下値が3万3000円台をギリギリ守ったことで売り方も慎重になり9時半以降は急速に下げ幅を縮小。業績面からの下支え効果もあり下値はまずまず安定している。個人も小口ながら押し目買いに動いており相場が崩れる心配はなさそうだ。

 前週末の米国市場はFRB議長の発言を好感してダウ平均は大幅に4日続伸。連日で年初来高値を更新し22年1月以来の高値となった。この日午前にFRB議長が講演で、金融緩和は時期尚早ながらも現在の金利水準はかなり引き締め的と指摘したことが市場に好感された。長期金利は4.2%台前半と9月上旬以来の低水準となり株式の相対的な割高感がかなり薄らいでいる。金利に敏感なナスダック指数は3日ぶりに反発している。

 さて、東京市場はせっかくの米株高にも円高がマイナスとなって日経平均が押される動きとなった。最近は高値圏でもたつく展開が続いており買い方もややしびれを切らしている雰囲気がある。チャート面では10日移動平均線(3万3414円)を下回りやはり短期上昇トレンドはいったん終了。今週は3万3000円台前半でもみ合うことになりそうだ。