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2022/10/31

 10月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比482円高の2万7587円で、9月20日以来の高値となった。前週末の米国株が大幅高を演じたことで開始から300円を超える上げでスタート。直近26日のザラバ高値を超えて今週も戻り相場を継続させる雰囲気だ。中国株の安定や円相場の落ち着きもあって大引けまでしっかり買われる1日に。最後の上値抵抗線である75日移動平均線(2万7560円)をわずかに超えて終えている。

 前週末の米国市場はアップルの好決算を受けてダウ平均が大幅に6日続伸。8月25日以来約2カ月ぶりの水準まで値を戻してきた。アップルが27日に発表した7−9月決算が事前予想を上回り8%の大幅高に。影響力の大きい銘柄だけに他のハイテク株も一斉高となった。ここまでの連騰でやや高値警戒感があったものの、収益懸念が後退したことで戻り相場に拍車がかかった格好だ。ハイテク株の多いナスダック指数は3日ぶりに大きく上げている。

 さて、東京市場は一段高となった米国株がけん引する形となって日経平均が大幅高に。10月相場は初日に月間安値(2万5621円)をつけた後は順調に上値・下値を切り上げ、月末の本日になって月間高値をマークするなど底打ち反転を印象付ける月となった。企業の決算も悪くはなく相場全体の基調を乱すことはないだろう。明日からの11月相場は2万8000円を目指す基調を維持しそうだ。