2022/11/01
11月最初の取引となる本日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比91円高の2万7678円だった。円安進行を好感して小幅高のスタートとなったが、前日の米株安やFOMCを控えた不透明感から小口売りに押され一時はマイナス圏へ。それでも企業業績の安定感から下値にはしっかりと買いが入り、中頃以降はプラス圏に戻して安定した動きとなった。トヨタの決算悪も中国香港市場の株高がそれを相殺し、日経平均はこの日のほぼ高値で取引を終えている。昨日の米国市場は短期的な過熱感が意識されてダウ平均は7日ぶりに反落した。この日は特に材料がなく直前までの6日間で2500ドル以上も上げていた過熱感が意識され、目先筋の手じまい売りで久々の下げとなった。注目されるFOMCの結果発表を2日に控えていることも手じまいの一因に。その米国の利上げは0.75%が基本線で相場としては織り込み済みだが、12月の利上げは0.5%以下になることが期待されており、その辺りをどう示唆するかがポイントとなるだろう。
さて、東京市場は材料が乏しいながらも本日は高値圏で安定した動きを見せる需給の締まった1日となった。米長期金利の上昇が止まっている現状から過度にインフレを警戒して売る動きは見られなくなり、業績を買う落ち着いた相場が展開されている。本日は75日移動平均線(2万7578円)をわずかに超えて、またひとつテクニカル上の明るいシグナルが増えている。