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2023/11/24

 24日の市場は日経平均が続伸。終値は前営業日比173円高の3万3625円だった。一時は7月3日の終値ベースの年初来高値を超える場面もあった。昨日の米国市場は感謝祭のため休場だったが、その前日の米国市場は長期金利が低下するなど利上げ打ち止め観測が引き続き支えとなって184ドル高と反発していた。また、昨日の欧州市場はドイツ株が3カ月ぶり高値に達するなど堅調で、世界的な株高基調の流れに日本株も乗った展開となっている。1ドル=147円台まで進んだ急激な円高もひとまず一服して円安メリットも維持。中東ではイスラエルとハマスの間で一時戦闘休止が成立しており一息つける状況にもある。一方、本日朝方に発表された10月の消費者物価指数は事前予想を少し下回る伸び率で、安心感は与えたものの買い材料視されるほどではなかった様子。

 日経平均はチャート面で6月以降、何度となく跳ね返されている3万3000円台後半のゾーンに入っている。今回はチャレンジ4回目だが、高値圏での値持ちの良さや悪材料をこなしたばかりの流れの良さ、そして良好な外部環境(特に日米の長期金利低下)が過去とは違っている。企業業績も9月中間決算発表一巡で1割ほど増額されており、PER面からの割高感(足元で未だに14倍台を維持)も今は見られない。今年の年末相場(12月相場)は日経平均で3万4000円台に乗せる安定した相場展開が見られそうだ。