2023/08/15
１５日の市場は日経平均が反発。終値は前日比１７８円高の３万２２３８円だった。前日の米ハイテク株高を受けて開始早々に３４０円高と買い進まれた。寄り前に発表された日本の４−６月ＧＤＰ速報が事前予想を上回ったことも好感されたようだ。ただ、買い一巡後は米長期金利の上昇が警戒され、やや値を落としての膠着商状へ。市場では足元の中国の経済指標の弱さを気にする向きもあり、一段と上値を追うには米長期金利と中国経済の動向がカギを握ることになりそうだ。昨日の米国市場はハイテク関連に買いが入りダウ平均は３日続伸した。半導体やハイテク株に関し強気の業績見通しが示されたことからインテル、アップル、エヌビディアなど代表的な銘柄に買いが広がった。一方、米長期金利が一時４．２１％と昨年１１月以来の水準に上昇したことが響きダウ平均はマイナス圏で推移する場面も多かった。中国景気の先行き不安もあって上値はやや重めの印象。ハイテク株がけん引する形で最終的にはプラスとなりナスダック指数は反発している。
さて、東京市場は日々外部要因に振り回される図式となっており、この日は米ハイテク株高を受けて買い戻しが入る１日となった。円相場が１ドル＝１４５円台半ばと昨年１１月以来の安値圏に下落したこともサポート要因に。テクニカル面では上値に２５日移動平均線（３万２４９４円）があり少し意識されている様子。一方、下値には７５日移動平均線が上昇してきており心強い支持線となっている。