2021/05/06
大型連休明けで5月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比518円高の2万9331円だった。日本の連休中の米国株が上昇したことを好感して景気敏感株中心に買いが広がった。日中の上げ幅は一時600円を超え先月19日以来の高値をつける場面も。緊急事態宣言延長の可能性が指摘されているが、本日の買い材料は米中の景気回復や株高であまり材料視されていない。昨日の米国市場は好調な経済指標や商品相場の上昇を受けてダウ平均は3日続伸し、半月ぶりに史上最高値を更新した。この日発表された4月のISM非製造業景況感指数は前月より低下したものの過去最高水準圏を維持。銅やアルミなど商品市況も上昇し米景気回復を裏付けるような結果となっている。一方、金利への警戒感もあってハイテク株の多いナスダック指数は4日続落と、このところはさえない状態となっている。
さて、東京市場は米株高に円安と外部環境が好調で大きく買われる展開に。連休前に先物をヘッジ売りしていた向きの買い戻しも指数を押し上げる一因となった。チャート上では75日移動平均線(2万9248円)を超えて中期トレンドを回復。外的要因ではあるものの再び基調を上向きへ戻しつつある。今週の主なスケジュールは6日(木)4月新車販売台数、7日(金)米4月雇用統計、中国4月貿易収支、3月毎月勤労統計などとなっている。