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2021/05/31

 5月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反落。終値は前週末比289円安の2万8860円だった。前週末の米国株は上昇したものの上値で伸び悩んだため日本では売りが先行する展開。前週末に600円高もした反動もあるようだ。中国の5月のPMIが事前予想をやや下回ったことを材料視する向きもあった。今週末には米雇用統計の発表も控えており買いにくいところ。一方、4月の鉱工業生産指数が事前予想を下回ったが、市場はこれに関し目立った反応は見せていない。

 前週末の米国市場は主力企業の好決算が刺激となりダウ平均は3日続伸した。予想を大幅に超える決算を発表したセールスフォースが大幅高となってダウ平均をけん引。ワクチン普及による景気回復期待も引き続きあってダウ平均の上げ幅は一時150ドルに達していた。しかし、過去最高値圏にあって目先筋の手じまい売りも出やすい状況。31日がメモリアルデー(祝日)で休場となるためよりポジション調整の売りも出やすかった。

 さて、東京市場は前週末に急伸した反動などもあって反落の1日に。一気に2万9000円台を回復したことで逆に買いにくくなった面もある。上値にはちょうど75日移動平均線(2万9247円)があって、チャート的にもいったんは反落しやすいところであった。目先は下値25日移動平均線(2万8640円)にサポートされる流れとなろう。