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2020/12/18

 18日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比43円安の2万6763円だった。前日の米株高を受けてプラスになるかと思われたが、上値2万7000円のカベを意識して買い方は動かず、週末ということもあって小口売りが優勢となった。国内初となる米ファイザーの新型コロナワクチンの承認申請も材料視されず、時間外取引の米株先物安につられてしまった。外国人はクリスマス休暇、国内個人は大量のIPOに目が向き、全体としては上がりにくい状況だ。

 昨日の米国市場は追加経済対策の早期成立期待からダウ平均は反発。約2週間ぶりに史上最高値を更新した。与野党幹部双方が政策合意に近づいていると発言し、年内成立の可能性が出てきたことを好感した。FRBが金融緩和の長期化を決めたことも後押し材料に。新型コロナの感染拡大で足元の景気が低迷するとの不安は残るが、この日はとりあえず経済対策を買う格好で主要3指数が過去最高値を更新している。

 さて、東京市場は新型コロナの感染拡大や年末接近ということで大口の買いが入りにくくなっている状況。下値は待機資金の多さから極めて限定的だが、現状では2万7000円を突破するだけの材料がないのも事実である。ここは十分に日柄をかけて値固めするところで、年内は2万7000円超えのための準備期間となるかもしれない。本日の日銀金融政策会合はほぼ市場参加者の予想通りで材料とならず。年内の残す注目材料は欧州と英国のブレグジット絡みの交渉のみとなる。