トップページへ戻る

バックナンバー

2023/10/05

 5日の市場は日経平均が6日ぶりに大幅反発。終値は前日比548円高の3万1075円だった。前日の米国株の上昇を受けて買い先行のスタート。直近5日間で1800円以上も下落していた反動からその後も買い戻しで水準を大きく切り上げる動きとなった。米国でハイテク株が高かったことも投資家心理にプラス。昨日の出来高が20億株と比較的大きかったため、日経平均は本日の反発で目先の底は入った格好だ。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇一服を受けてダウ平均は4日ぶりに反発した。朝方に発表された9月の全米雇用リポートで雇用者数が予想ほど増えず労働市場の軟化を連想させた。これにより長期金利が低下。6日の9月の雇用統計次第だが金利上昇一辺倒の動きに変化が表れている。一方、先月末に成立した米政府つなぎ予算の期限となる11月中旬までにそれ以降の追加予算が成立するかどうかは不透明な状況。これが相場の戻りを抑制する要因となっている様子。

 さて、東京市場は米株高をきかっけにようやく反発へ。日米で長期金利上昇が一服していることからひとまず金利高を売る動きは一巡した。ただ、日経平均など主要指数のチャートは今月に入っていったん崩れてしまっているので、立て直しにそれなりの日柄がかかることは避けられないだろう。目先の戻りは昨日の窓(3万1237円)から、あっても一昨日の窓(3万1759円)までと思われる。