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2020/07/14

 14日の市場は日経平均が反落。終値は前日比197円安の2万2587円だった。前日に急伸した反動や新型コロナの感染再拡大への警戒から利食い売りが優勢となった。このところ上昇基調が続いていた中国上海株の下げも響き、取引時間中もじわじわと下げ幅を広げていた。国内でもこれから4−6月決算発表が始まるため主力投資家の見送り姿勢は続きそうだ。

 昨日の米国市場は新型コロナワクチンの開発進展を引き続き好感してダウ平均は続伸した。上げ幅は一時563ドルまで達したが、カリフォルニア州知事がレストラン内飲食や劇場などの閉鎖を命じたことが嫌気されて、引け間際に急速に上げ幅を縮めている。人気のIT・ハイテク株も高値圏とあって一気に利食い売りに押されてしまった。米国では感染拡大が止まらず部分的な封鎖措置が現実味を帯び始めている。

 さて、東京市場は目立った材料不在のなか、日経平均は昨日に急伸した反動などで寄り付きから売られる展開となった。取引時間中は中国株安に加え、米国務長官が南シナ海における中国の海洋進出に関し強気の声明を出したことで、米中対立激化懸念が重荷となった。もっとも、下値を売る動きは限定的で、日経平均は25日移動平均線(2万2416円)にしっかりとサポートされた状態をキープ。感染拡大にもかかわらず崩れそうな気配はほとんど感じられない。