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2023/08/02

 2日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反落。終値は前日比768円安の3万2707円で再び3万3000円の大台を割り込んだ。前日の米ハイテク株安を受けて開始から300円を超える下げでスタート。直前の2日間で700円以上も上げていた反動もあったようだ。円相場は143円台へと下落したが米長期金利が4%台へ上昇しているため円安を好感する動きは見られなかった。国内でも長期金利が上昇しており先物売りで下値をみるみる広げてしまった。

 昨日の米国市場はキャタピラー株の急騰にけん引されてダウ平均は3日続伸した。この日発表した建機最大手キャタピラーの4−6月決算が事前予想を上回り同社株が大幅高。1社でダウ平均を150ドルも押し上げた。一方、製造業などマクロ経済指標の一部が経済の強さを示しており長期金利がじわりと上昇。金利高に弱いハイテク株が売られてナスダック指数は3日ぶりに反落している。相場全体が高値圏にあるため買いにくさはあるようだ。

 さて、東京市場は米国の長期金利上昇に加え国内でも長期金利が上昇していることが重荷となったようだ。この日午前の日銀の国債買い入れオペが増額されなかったことがひとつの契機に。また、米長期国債格下げ報道も下げに拍車をかけた格好だ。日経平均は下値25日移動平均線(3万2787円)辺りで止まってサポートされるかに見えるが、世界的に金利が上がっており不安定さは残るだろう。