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2020/09/03

 3日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比218円高の2万3465円で、2月20日以来、6カ月半ぶりの高値となった。これでコロナショックによる株価急落前の水準を回復したことになる。上げの主因は前日の米国株の大幅上昇。ダウ平均の最高値奪回が視野に入ってきたことで世界的な株高が進行しつつある。ただ、東証1部の出来高は10億株程度で実需不足はまだ否めない状況だ。

 昨日の米国市場は経済の回復基調を改めて好感しダウ平均は大幅続伸。2月20日以来の2万9000ドル台に乗せてきた。一時は上げ幅が500ドルを超えるなど買いが買いを呼ぶような展開となっている。市場ではここまで上げるほどの材料はなかったが、待っていても相場が下がらないため、仕方なく追随買いを入れる向きが増えているとの指摘がある。

 さて、東京市場は世界的な金融緩和が長期化するとの見方から先高観が強まり、日経平均は短期的な上値のカベである2万3300円を寄り付きから超えてきた。円安の動きもプラスに働き2万3500円台に乗せる場面もあったが、米国株に対する高値警戒感から終盤は徐々に重い動きとなってしまった。日経平均はきのうも今日も上げてはいるが、ローソク足はいずれも陰線で朝の勢いが持続しない。取引時間中の実需が乏しく買い手があまり増えていない様子がうかがえる。国内に材料がないため上げてもこうした買われ方がしばらくは続きそうだ。