トップページへ戻る

バックナンバー

2023/04/19

 19日の市場は日経平均が9日ぶりに反落。終値は前日比52円安の2万8606円だった。前日の米国株が模様眺め的な相場となったことや、日経平均が前日まで8連騰して年初来高値を更新していた過熱感が意識されて、この日は朝から小口の利食い売りに押される展開となった。127円安となった10時半以降は売り一巡感から徐々に押し目買いが勝り出し戻り歩調へ。心理的な下値の節目2万8500円すら下回らず、下げても基調の強いところは見せられる1日となった。

 昨日の米国市場は材料不在のなか大手金融株の下げなどによってダウ平均は小反落した。朝方に期待を下回る1−3月決算を発表したゴールドマンサックスの下げによってダウ平均はマイナスのスタートに。その後、赤字決算を発表したJ&Jも安くなり指数の足を引っ張った。一方、一部連銀総裁のポジティブ発言で長期金利が低下して全体を下支え。ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも続伸するなど、結果は全体として方向性の出ない1日となった。

 さて、東京市場は新規の材料が見当たらず相場は自律的な微調整を入れる自然な流れとなっている。直近8日間で1200円近くも上げているが、本日のザラバの押しが浅かったことから引き続き需給は良好のままといえそうだ。マクロ的な材料が当面はなく、今後は日米ともに主力企業の3月決算というミクロ的な材料が主流となる。全体はじり高基調のままで個別物色中心の相場となってこよう。