2023/11/07
7日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比436円安の3万2271円だった。前日の米株続伸を受けながらも直近4日間で2000円を超える上げ幅を示現していた反動が勝り反落のスタートへ。その後も時間外取引で米株先物が軟調に推移していることでじわじわと下げ幅を拡大。中国上海や香港市場も下げて先物に短期筋の売りが加わった。個別では業績発表で期待を下回る企業の下げが目立つなど本日は良いところなし。全体も戻り一服の動きとなっている。昨日の米国市場は利上げ打ち止め観測を買う動きが続きダウ平均は小幅ながらも6日続伸した。株価水準は9月20日以来の高値へ。雇用統計の結果から雇用コストインフレに対する警戒感が後退し、市場は当局が利上げを継続する名分を失ったと判断した。一方、相場は先週に1600ドルと大きく上げており上げても上値は重い状況。過熱感が意識されダウ平均は一時マイナス圏に落ちる場面もあった。ただ、基本的には利上げ終了との見方が相場を支える図式は続くことになりそうだ。
さて、東京市場は急ピッチに戻った反動で終日さえない値動きに。米国で長期金利の低下が止まったため上値を追う材料にも事欠く状態となった。目先は米金利がさほど下がらないことを見越して円相場も再び1ドル=150円台へ。企業業績は全体としては増益方向だが事前に織り込んでいた部分もあるようで、今のところ一段の押し上げ材料にはなっていない様子。