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2023/10/13

 13日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比178円安の3万2315円だった。昨日の米株反落を受け売り先行のスタート。一時は心理的な節目でもある3万2500円を超えてプラス圏に戻す強さを見せていたが、全体的に売られる銘柄が多く中頃以降は再び下値を広げる展開となった。昨日の上げが行き過ぎた面もある様子。好決算を発表したファストリが買われて1社で日経平均を190円近くも押し上げており、指数としてトピックスほどの下げには至っていない。

 昨日の米国市場は消費者物価指数の上昇を嫌気してダウ平均は5日ぶりに反落した。朝方発表の9月の消費者物価指数が事前予想を上回る上昇率となり長期金利が上昇。午後にかけても上昇基調が続いたためダウ平均の下げ幅は一時340ドルを超えるまであった。前日までの4日間で700ドル近くも上げていた反動もあったようだ。ただ、インフレのコア指数の伸びが上振れしたわけではなかったことで、取引終盤は各主要指数が下げ幅を縮める動きとなっている。

 さて、東京市場は週末ということもあって全体的に五月雨的な手じまい売りに押される展開となったが、日経平均はファーストリの急騰のおかげで下落率がトピックスの1/3程度に緩和されている。一方、全体は中国などアジア株の下げや中東情勢の不透明感から目先筋の利食い売りが多かった。下げの大きかったトピックスはそれでも75日移動平均線上をかろうじて保って引けている。