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2020/06/25

 25日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比274円安の2万2259円だった。新型コロナウイルスの感染再拡大や米欧の貿易摩擦への警戒感から昨日の米国株が大幅下落。その流れを受けて日経平均も売り先行で始まった。一時は360円安まで売り込まれたが、日銀のETF買い期待や個人の押し目買いなどでその後はじわりと下げ渋っている。テクニカル的には25日移動平均線(2万2221円)が下値サポートとして意識されたようである。

 昨日の米国市場は新型コロナ感染再拡大を嫌気してダウ平均は3日ぶりに大幅反落した。世界の新規感染者数が23日に過去3番目の多さとなったことや、米国内でも過去最高の感染者数を出す州が相次いでいる状況を受け売り物が一気に膨らんだ。米国内の移動制限再開も懸念されこの日はさすがにナスダックも上げ一服。同指数は9日ぶりに反落している。

 さて、東京市場は米国株の大幅下落を受けて終日軟調に推移。米国株が上がらないと頼みの外国人買いも期待できないとあって、上値の重さが徐々に意識されるようになってきた。需給面では3月決算企業の期末配当の支払いが月末にかけて集中する時期で、受け取った配当金を株式に再投資する動きが出るなど下値はある程度守られそうな状況。日銀買いや個人の買いもあって、明日も下値25日移動平均線にサポートされる展開が予想される。