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2022/11/04

 4日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比463円安の2万7199円だった。日本の祝日期間を含めて米国株が大きく下げた流れから300円安と売り込まれるスタートに。その後も米国の金融引き締めが長期化する可能性を先取りして下げ幅を拡大。一時は630円安(2万7032円)まで下値を広げてしまった。一方、2万7000円を守ったことで目先はここが強い支持ゾーンとなりそうだ。売り物は先物中心で現物株にはそれほどの売りは出ていないようである。

 昨日の米国市場は金融引き締め長期化への懸念からダウ平均は4日続落した。注目された2日のFOMCでは利上げ加速の懸念は薄らいだものの、利上げ期間の長期化が示唆され、改めて高金利局面を嫌気する売りが広がっている。ダウ平均は4日間で約850ドルの下げ。現状のインフレが厳しいことを再認識させられる状況だ。昨日には英中央銀行も0.75%の大幅利上げを決定しており、欧州方面でも利上げの連鎖が続きそうだ。

 さて、東京市場は米国のFOMCの結果をネガティブに織り込む1日に。利上げへの抵抗力が備わりつつあったが、米政策金利の目標が5%まで上がったことや、その期間が長期化することを改めて織り込む展開となっている。それでも下値は2万7000円や25日移動平均線(2万6982円)を守っており大崩れする雰囲気はない。上値は抑制的だが下値の堅さも確認できる1日となった。