2023/04/21
21日の市場は日経平均が反落。終値は前日比93円安の2万8564円だった。前日の米国株下落の流れから開始早々に100円を超える下げとなったが、業績回復期待のある半導体関連株が買われて10時には一転して120円高まで切り返した。その後は週末とあって再び小口売りに押されて中頃以降はマイナス圏へ。海外投資家による継続的な日本株買いへの期待もあって大きく崩れる様子はないが、中国などアジア株の下げもあって最終的には調整の1日となっている。昨日の米国市場は主要企業の業績不透明感からダウ平均は3日続落した。この日はアメックス、ベライゾン、AT&Tといった主力株の決算が嫌気されたり連想売りなどで下げて指数の足を引っ張った。また、ダウ平均採用銘柄ではないがEV大手のテスラが減益決算で下げたことも心理的に影響したようだ。欧米の金融引き締め長期化観測も再び強まっており、足元の経済指標もふるわないことから、この日は買い材料の見当たらない1日となってしまった。
さて、東京市場は米株安、円高進行など外部環境が不透明ながらも一時は値上がりするなど強いところを見せていた。出来高が増えず上値を追う勢いは今週に入って後退したが、2万8500円台を維持できるのは需給の良さゆえであろう。本日は特に目立った材料はないが、3月の消費者物価指数(前年同月比3.1%上昇)は事前予想並みで、欧米と違い相場への影響はほとんど見られない。