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2021/01/08

 8日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比648円高の2万8139円で、1990年8月以来の高値となった。前日の米国株が連日で最高値を更新。円安も進行するなど外部環境が一段と明るくなっている。買い方の勢いがついている東京市場は本日も朝から上値を伸ばす展開となり、一気に2万8000円の大台へ乗せている。新興市場にも買いが波及するなどほぼ全面高へ。緊急事態宣言によるマイナス面よりカネあまりが勝っている状況だ。

 昨日の米国市場は民主党が大統領と上院、下院の過半数を握る「トリプルブルー」を達成したことが好感されダウ平均は大幅に3日続伸。連日で史上最高値を更新した。この日発表された経済指標も良好でハイテク株も上昇。上院で民主党が過半数を制しても議席数は共和党とほぼ均衡しており、民主党が狙う巨大ハイテク企業への規制強化は難しいとの見方も買いを後押ししている。S&P500種、ナスダック指数は最高値を更新するなど全面高商状へ。

 さて、東京市場は週初の3日間ほどは様子見商状となったが、きのう、今日は火がついたような上げとなり、日経平均はあっという間に2万8000円台へ到達した。非常事態宣言などおかまいなしであり、今のような買い方だと3万円を目標とした買い方のように思える。相場は半ばバブル的ではあるもののこの好需給を崩すほどの材料も見当たらず、3月までに3万円を目指すような流れは続きそうだ。