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2022/10/27

 27日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比86円安の2万7345円だった。前日の米国市場でハイテク株が下げた流れから小口売りが先行。円安が止まったことも輸出株中心に多少は影響しているようだ。一方、米長期金利の低下がリスクを取りやすくさせているようで下値には買いが入ってくるようになっている。時間外取引の米株先物が堅調に推移していることも相場を下支えした。下値は限定的で2万7000円台はキープしそうな状況だ。

 昨日の米国市場は長期金利低下を好感した買いが続きダウ平均は小幅ながらも4日続伸した。長期金利はこの日一時4%台を割り込む動きとなり、ダウ平均の上げ幅は300ドルを超える場面があった。カナダの利上げが事前予想以下となったことがプラスに働いた。ただ、短期的な上げ過ぎ感から次第に手じまい売りに押され後半相場に入ると失速。一部主要ハイテク企業の決算が事前予想に届かなかったことも影響したようだ。ナスダック指数は反落している。

 さて、東京市場は日経平均が上げ一服となったものの、2万7000円台は維持しそうな雰囲気だ。昨日に上値75日移動平均線(2万7542円)に達したことから目先的には達成感が出ているが、米国のインフレと金利のピークアウトがこれから確認されれば同線を超えてくることはできるだろう。足元では7−9月決算発表が続いているが、今のところ相場の足を引っ張ることはなさそうだ。