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2021/07/07

 7日の市場は日経平均が反落。終値は前日比276円安の2万8366円で、先月21日以来の安値となった。前日の米国株の下げを受けて朝方は480円近く下げる波乱の出だしとなったが、売り一巡後はじわじわと値を戻し、ある程度下値の強さも感じさせる内容に。中国企業の海外上場規制で中国企業に多く出資しているSBGが売られ、指数的には日経平均の足を引っ張る格好となっている。今週はETFの分配金捻出に伴う換金売りが出やすく上値は明日も重そうだ。

 昨日の米国市場は事前予想を下回った経済指標を嫌気してダウ平均は5日ぶりに反落した。6月のISM非製造業景況感指数の予想外の低下が景気回復のピークアウトを連想させ景気敏感株中心に売られてしまった。先週に主要3指数が揃って過去最高値をつけたことへの警戒感も多少は働いたようだ。一方、長期金利が1.3%代半ばと2月以来の水準まで低下したことで主力ハイテク株は上昇。ナスダック指数は3日連続で過去最高値を更新している。

 さて、東京市場は米株高にはあまり反応しないものの、米株安には反応してしまう脆さを露呈し日経平均は再び下値模索の展開に。チャート上では2万9000円辺りでソーサー天井形成となり調整局面が長引く可能性を示唆している。トピックスや東証2部指数などはまだ基調が安定しているので日経平均がどんどん下がる印象はないが、コロナの感染拡大もあり上値に対して多くは期待できないだろう。