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2021/06/01

 6月最初の取引となる本日の市場は日経平均が続落。終値は前日比45円安の2万8814円だった。昨日の米国市場はメモリアルデーのため休場。代わって注目された欧州市場は英国が休場でドイツ市場は安くさえない状態だった。日経平均は寄り付きこそ買い戻しで高く始まったが、国内外ともに材料が見当たらず、2万9000円台に達したところで早くも反落する展開。1−3月の法人企業統計は売上高が前年同期比3%減とやや改善したものの、目新しさがなく相場への影響はほとんど見られなかった。手掛かり材料の乏しいなか、中頃からはじわりと進む円高が次第に重しとなって下げ幅を拡大。実需の売りは少ないものの先物への売りが出て指数は振れやすい状況にあるようだ。チャート面では日経平均の上値2万9000円辺りがひとつのカベとして意識されている様子。ここには75日移動平均線(2万9239円)や一目均衡表の「雲」があり、抵抗帯として戻り売りが出やすいゾーンとなっている。一方、下値には25日移動平均線(2万8652円)があり目先のサポートラインとして機能。終盤はアジア株の上昇も支えとなって下げ幅を縮小させて取引を終えた。

 個別では業績の安定感や電気自動車などの戦略を評価した買いが続きトヨタが上場来最高値を更新。一方、SBG、ファナック、ファーストリなど日経平均の寄与度の高い値がさ株の下げが足を引っ張っている。