2022/12/28
28日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比107円安の2万6340円だった。前日の米国市場でハイテク株が売られたことから100円安と売り先行のスタート。その後も買い材料不足から小口売りに押され一時は250円安まで下値を広げる場面があった。日銀が公表した金融政策決定会合の主な意見に関して再度政策変更される可能性が見受けられ、市場の不透明感が増したこともややネガティブに働いた。内外ともに不透明で買いにくい相場となっている。昨日の米国市場は中国関連株に買いが入りダウ平均は小幅ながらも続伸した。中国政府が新型コロナによる厳格な出入国の規制を緩めると26日に発表したことが好感されて中国関連株に買いが入った。日用品や通信などのディフェンシブ銘柄にも買いが入りダウ平均は強含みで推移した。一方、長期金利の上昇が響きハイテク株の多いナスダック指数は反落。主要500社で構成される指数S&P500種も小幅ながら下落してしまった。内容的には弱かったといえそう。
さて、東京市場は米ハイテク株安につられて反落する弱い展開。値頃感が働いてもう少しは値を保つものかと思われたが、内外ともに状況が不透明とあってこの年末相場はさえないものとなっている。日経平均の日足チャートは短期的な下げ止まり感は出ているものの、強い反発ができずに底入れ感はあまり出ていない。じわりと円安が進行しているがこれも今のところ追い風とはなっていないようだ。