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2022/11/11

 11日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比817円高の2万8263円で、9月13日以来の高値水準となった。前日の米株高を受けて開始から400円を超える上げでスタート。その後も米インフレ率の鈍化と利上げの終点が見えそうになってきたことから買いが続き、10時過ぎには900円近くまで上げ幅を広げて行った。米国でハイテク株が高かったことから東エレク、アドテスト、ソニーなどが指数をけん引。中頃以降は高値膠着となったが雰囲気はかなり改善している。

 昨日の米国市場は消費者物価指数の伸び率鈍化を好感してダウ平均が大幅反発。1200ドルを超える2年半ぶりの上げ幅で、8月中旬以来の高値水準まで一気に回復してきた。朝方発表の10月の消費者物価指数は事前予想を下回る伸びで4カ月連続で減速。12月の利上げが0.5%以下となる可能性が強まったことで全面高の展開となった。10年物長期金利は4%割れ、ドルもほぼ全面安となるなどインフレ相場の逆回転が起きている。ナスダックは7%もの上げで底入れ確認へ。

 さて、東京市場は米国のインフレと利上げの先が少し見え始めてきたような流れから大きく買われる1日に。日経平均は75日移動平均線(2万7624円)を明確にクリアしトレンド回復を鮮明にしている。この水準でもPERはまだ12倍台にある模様で業績を買う流れも今しばらくは続きそうだ。今後の米金融当局(FRB高官)の発言がハト派的に変わることも期待したい。