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2023/01/18

 18日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比652円高の2万6791円で、昨年12月19日以来の高値となった。前日の米国市場でハイテク株が堅調だった流れから買いが先行。日経平均は序盤から150円超えの上げでスタートした。昼に日銀の金融政策決定会合の内容が伝わると一段高となり2万7000円へ迫る展開。日銀が前回12月の修正策をそのまま維持したことで過度な金融引き締め懸念が後退した。1ドル=130円台の円安進行も安心感の表れといえそう。

 昨日の米国市場は金融大手の決算が嫌気されてダウ平均は5日ぶりに大幅反落した。この日発表された金融大手ゴールドマンサックスの10−12月決算が事前予想に届かなかったことが響き金融株中心に売りが広がった。直前までダウ平均が800ドル近く上げていた反動もあったようだ。一方で長期金利が落ち着いていることからハイテク株を買う動きは継続。ハイテク株の多いナスダック指数は7連騰するなど1年2カ月ぶりの連騰記録を出している。

 さて、東京市場はリバウンドの動きが継続してハイテク株中心に日経平均が続伸。さらに日銀が大規模緩和策の維持を表明したことでさらなる実質利上げが回避され、昨年12月に生じた日銀ショック安を修正する動きが一気に強まった。もっとも、当時の株価(2万7200円辺り)にはまだ距離があり、長期金利が当時より上昇している分はやはりゲタが外される格好となっている。